2011-11-24

義人ヨブ記(job)12

新共同訳聖書の記述より。

【ヨブ記12†】
ヨブは答えた。

確かにあなたたちもひとかどの民。
だが、死ねばあなたたちの知恵も死ぬ。

あなたたち同様、わたしにも心があり
あなたたちに劣ってはいない。
だれにもそのくらいの力はある。

神に呼びかけて
 答えていただいたこともある者が
 友人たちの物笑いの種になるのか。
神に従う無垢な人間が
 物笑いの種になるのか。

人の不幸を笑い、よろめく足を嘲ってよいと
 安穏に暮らす者は思い込んでいるのだ。

略奪者の天幕は栄え
神を怒らせる者
 神さえ支配しようとする者は安泰だ。


獣に尋ねるがよい、教えてくれるだろう。
空の鳥もあなたに告げるだろう。

大地に問いかけてみよ、教えてくれるだろう。
海の魚もあなたに語るだろう。

彼らはみな知っている。
 主の御手がすべてを造られたことを。

すべての命あるものは、肉なる人の霊も
 御手の内にあることを。

耳は言葉を聞き分け
口は食べ物を味わうではないか。

知恵は老いた者と共にあり

分別は長く生きた者と共にあるというが

神と共に知恵と力はあり
神と共に思慮分別もある。

神が破壊したものは建て直されることなく
閉じ込められた人は解放されることがない。

神が水を止めれば干ばつとなり
水を放てば地の姿は変わる。

力も策も神と共にあり
迷うこと、迷わせることも神による。

神は参議をはだしで行かせ

裁判官を狂いまわらせ
王の権威を解き
腰の帯をもって彼らをつながれる。

祭司をはだしで行かせ
地位ある者をその地位から引き降ろされる。

信任厚い者の口を閉ざし
長老の判断を失わせ

自由な者に嘲りを浴びせかけ
強い者の帯を断ち切られる。

神は暗黒の深い底をあらわにし
死の闇を光に引き出される。

国々を興し、また滅ぼし
国々を広げ、また限られる。

この地の民の頭たちを混乱に陥れ
道もなく茫漠としたさかいをさまよわせられる。

光もなく、彼らは闇に手探りし
酔いしれたかのように、さまよう。


photo by Oshochi
写真は丹沢の晩秋の黄昏です。

続きます。
愛の樹オショチ†

2 件のコメント:

  1. 丹沢の晩秋の黄昏ステキですねありがとうございます。

    今は、ただただ自分の足で歩け、聞こえる耳があり。

    物をつかめる両手があり、見える眼があり、美味しいものが食べれる口があり。

    おしゃべりや歌える声をもち、暖かい家とベットがあることに、感謝する毎日です。

    風邪引かないよう気をつけてください。
    ありがとうございます

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  2. 創世記ヤコブ2011年11月24日 20:18

    ヨブ記と丹沢の懐かしい風景ありがとうございました。

    ヨブ記を読めば、自分の辛さや苦しみが、まだ自分は幸せなのかもしれないなぁ~なんて思えてきます。

    返信削除

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