シラ書29:1〜13
貸し付けと返済奇特な人は隣人に金を貸す。
援助の手を差し伸べる人は掟を守っている。
隣人が困っているときは貸してやれ。
隣人から借りた場合は、期限内に返せ。
約束は固く守り、相手に対して誠実であれ。
そうすれば、お前の必要はいつでも満たされる。
多くの人は、借りた金をもうけ物と見なし、
援助してくれた人たちに迷惑をかける。
金を借りるまでは相手の手に接吻し、
その財産について声音を変えて世辞を言う。
返済の時が来ると期限を延ばし、
返事をあいまいにして、
都合がつかないと言って弁解する。
貸し主は、返してもらえたとしても、
せいぜい半分しか取り戻せない。
だが、それだけでももうけ物と考えよ。
もしも、そのように考えでもしなければ、
貸し主は財産をだまし取られたことになり、
つまらぬことで敵をつくることになる。
借り手は呪いと悪口を返し、
感謝どころか、無礼な態度を返してくる。
多くの人が、貸すことを断るのは、悪意ではない。
むざむざ奪い取られることが分かっているからだ。
施し
けれども、貧しい人には寛容であれ。
施しを延ばして相手を待たせてはならない。
主の掟に従って貧しい人を助けよ。
その人が困っているとき、空手で帰すな。
兄弟や友人のために金を使え。
金を石の下に隠してさび付かせ無駄にするな。
いと高き方の掟に従って、富を積め。
それは黄金よりもはるかにお前のためになる。
施しをお前の倉に蓄えておけ。
それはお前をあらゆる災難から救ってくれる。
頑丈な盾や丈夫な槍以上に、
施しはお前が敵と戦うときの武器となる。
0 件のコメント:
コメントを投稿
「コメント」はブログの読者すべてに公開されます。公開に先立ち、管理者に届く設定ですので、プライバシーなどが含まれないか確認できますが、お名前やメールアドレス、私的なやりとりなど、個人情報に留意してください。イニシャルや匿名でも可能です。よろしくお願いします。