9/29 東京新聞の夕刊記事「筆洗」に興味深い記事が掲載されていた。
静かの海。そこには、人類が初めて月に降り立った足跡が、今なおくっきりと残っている。
行けそうで行けないところ、手が届きそうで届かないもの。そんな目標がないと、人間は大きな挑戦ができない。月がなかったら、果たして人類は宇宙に乗り出しただろうか
米国の天文学者カミンズ博士の『もしも月がなかったら』(東京書籍)によると、月のない地球は、こんな世界だ。月の引力がないために地球の自転はずっと速く、一日は八時間
潮の満ち引きは太陽の引力だけで引き起こされることになるので、規模は三分の一に。命の揺りかごといわれる干潟のような地は狭くなるから、生命進化の歩みは遅くなるだろう
自転が速いために、猛烈な風が吹き続ける。台風ともなれば秒速八〇メートル。騒々しく猛々(たけだけ)しい世界だ。花はのんびり咲いておられぬ し、鳥のさえずりもかき消される。そんな環境なら、植物も鳥も違った進化の道を歩むはずだ。人類が誕生しても、やたらせっかちで甲高い大声で話す人ばかりになったかもしれない
あすは中秋の名月。花鳥風月のある世界に感謝しつつ、<名月やしづまりかへる土の色>許六。
人類で初めて月面に立つ宇宙飛行士アームストロング船長(1969年7月)
月面に残る宇宙飛行士の足あと
毎日何気なく見ている月がなかったら夜は一年中暗く、恐ろしい地球になってしまう。
月があって当たり前はわたしたち人間の無知に対する神様の贈り物だと思う。
【人間の愚かさ】
地球を襲う「火山の冬」
9月29日、土曜日、東京新聞朝刊記事を見て、驚いた。
火山噴火の過去の記録である(後日改めて転載します。)
最近、いつ富士山が噴火してもおかしくないと火山学者、地震学者たちが言い始めた。
古代、地球上に存在した恐竜たちの絶滅の原因は、隕石が地球に衝突し、空高く舞い上がつた塵が、太陽の光りを遮り氷河期に突入し恐竜たちは絶滅した。
寒さに加え食糧が尽きた。
わたしたち人間の力ではどうにもならない自然界の脅威を忘れてはならないと思う。
絶滅した恐竜
人間は自然界に謙虚でなければならない。
危機に対する学習能力の欠如は、残念なことに、大多数の政治家、原子力産業者、その取り巻きの村人、官僚、金儲けに抜け目のない営利主義者、財界人種によく見られる。
自然界の警告を無視すれば必ずしっぺ返しが来る。
また、人間の脳の奥底に原始的な凶暴なワニの性質が隠されていると聞いたことがある。
最近の人間の無惨な争いを見ると凶暴性剥き出しの殺しあい、際限のない憎悪に身の毛が立つ。
領土権の摩擦、覇権主義、戦争の噂、マスコミの煽りたて、何かが狂っている。
ワニ
人間が暮らせるのは、平穏な地球があっての話ではないか。
ワニに叱られるかもしれないが、人間は残酷なことを平気で犯す。
原爆を落とした国家が民主主義を名乗り。
原爆被災者の行く手に立ちふさがる。
沖縄はアメリカと日本本土に軍事利用されっぱなしである。
生け贄である。
この国はアメリカの何番目の州にあたるのか?
皇室(天皇陛下・皇后美智子様)は別格として、国の風格も尊厳も失ってしまったのか?
【平和運動】
普遍的な平和運動の基本はお互いの人格を尊重する人間愛から生じる。
他人を踏み躙り幸せであるはずがない。
安心して暮らせる平凡な生活を建設したい。
穏和な人々こそいつの世にも求められる人々である。
しかし、権力者はそれを許さない。
私はもどかしさをどうにも出来ない無力な自分に腹が立つ。
できることをやるしかない。
花
干潟
園山俊二作「はじめ人間ギャートルズ」
愛の樹オショチ†