《創世記》
【バベルの塔】
神がノアと契約をたてられたあと、ノアの子孫はひじょうにふえて、何代も何代もたちました。
このころ、世界じゅうの人たちは、同じことばをつかっていました。人びとは東のほうに旅をして、シナルの平野につき、そこに住みつきました。
「さあ、れんがをつくってよくやこう」と人びとは石のかわりにれんがをつかい、しっくいのかわりにアスファルトをつかいました。そして「町をつくり、塔をたてて、そのてっぺんが天までとどくようにしよう。わたしたちは、世界じゅうにちりぢりにならないようにしよう」と言いました。
そのとき神は、人間がたてている町と塔を見て言われました。「地上の人間は一つの民族であり、みんな同じことばをつかっている。もし彼らが心を一つにあわせてこんなことをはじめるなら、だれもそれをとめることができなくなるだろう。わたしは地上におりて、あの人たちのことばをみだし、おたがいにことばがつうじないようにしておこう。」
こうして神は、人びとを地上にひろくちらされたので、人びとは町をたてるのをやめました。そして、その町をたてていた場所は、バベルとよばれました。というのは、この地で世界じゅうのことばをみだされ、人びとを世界じゅうにちらされたからです。
(つづく)
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