2013-05-29

聖書に見る天使1


【大天使・ミカエル】

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典に登場し、数多い天使たちの中でもっとも
有名な天使のひとりが大天使ミカエルです。長い歴史の中で、数多くの聖典、絵画、
文学作品に描かれ讃えられてきたので、宗教にあまり詳しくない人でも、一度はその
名を耳にしたことがあるかもしれません。

ミカエルという名はヘブライ語で、直訳すると"神のごとき者"、あるいは"神のご
とき者は誰か?(彼ほど神に近い者はいない)"と訳され、大天使のリーダー、天使
軍団のマスターとしての立場を与えられています。

"美徳の天使"、
"正義の天使"、
"栄光の天使"、
"神の御前の王子"、"偉大なる天の副王"など数多くの称号が与えられており、ユダヤの民からは"イスラエルの守護聖人"として崇められています。


双子の兄弟といわれるサタン(ルシファー)を倒して天界から追放した話や、ドラゴ
ン退治の英雄譚などから、戦士の勇壮さをもってエゴや獣性を剣で断ち切り、おおい
なる天の意思と共に歩む道を守護する存在であるといわれています。

大天使ミカエルは、地球を守る役目を担っており、古くから人間たちの前に姿を現し
て、数々の奇跡のようなサポートをしてきました。

聖書にも数多く登場しており、アブラハムが息子のイサクを神への生贄として殺そう
とした際に、彼を止めたのも大天使ミカエルだったといわれています。

神の知識を吹きこむ"神のメッセンジャー""知性の偉大な天使"としての側面もあ
り、エデンの園からアダムとイヴを追放したものの彼らが生きのびられるように農業
を教えたり、シナイ山でモーゼに十戒が書かれた石板を渡したりしたのも大天使ミカエルでした。

また、聖母マリアに死期が近いことを告げ、地上から天界へ旅する死者の魂を永遠の
光の中へ導く"慈悲の天使""救済の天使"としての性質もよく知られています。
つづく。



写真添付
大天使・ミカエル

聖母マリア

オショチ†

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