以下の記事は皆様、既にご存知のことと思います。
前回の、「もし月がなかったら」に続きます。
東京直下型地震、東南海地震など取り沙汰されています。
加えて国内の火山活動、噴火も危惧されます。
自然界に働き掛けることは不可能ですが、天地創造主のご意志なら小さな祈りでも、或いは?聞き届けらるかな?と願いました。
非科学的な願い事ですが、未来の命のために願わずにはいられない気持ちです。
最後に過去の火山噴火や噴火口の写真を挿入しました。
愛川英雄拝
愛の樹オショチ†
【3・11後を生きる】地球を襲う「火山の冬」
寒冷化で食料危機の恐れ
世界には、とてつもなく大きいカルデラ火山がたくさんある。中でも米国のイエローストンの規模は、並大抵ではない。地下に巨大なマグマだまりがあって、いつ噴火してもおかしくないといわれる。本当に起きたら、人類の破滅につながりかねないという。
◇空中高く吹き上がる間欠泉や神秘的な青緑色の温泉湖などがあり、国立公園に指定されているイエローストン。公園の面積は日本の四国の約半分という広大さだ。その大部分が大きいカルデラの中にある。そびえたつ山体があるわけではないが、周期的に大爆発を起こしている。
二百十万年前の噴火では二千五百立方㌔のマグマが噴出した。日本最大級の阿蘇カルデラの噴火(九万年前)の十倍以上の規模で、琵琶湖の水九十杯分に相当するマグマが一気に地表にあふれ出た。
その後、百三十万年前と六十四万年前にも巨大噴火が起きた。六十万〜八十万年間に一回のペースだ。地下には大量のマグマがマントルから常に供給されているとみられる。そろそろ次の噴火が起きても不思議ではない。
■米国経済は壊滅
今、同じような巨大噴火が起きたらどうなるか。日本大の高橋正樹教授(地質学)は 「ニューヨークやロサンゼルスなど人口が集中する東海岸、西海岸の都市は直接的な被害を免れるが、米国経済が致命的な打撃を受けるのは間違いない」と指摘する。
火砕流と火山灰は、米国北西部を中心に壊滅的な被害を及ぼす。さらに成層圏にまで高く巻き上げられた噴煙が、「火山の冬」と呼ばれる地球規模の寒冷化現象をもたらす。
噴煙には硫黄を含む火山ガスが混じっている。火山灰はすぐに地上に落下する一方、硫黄を含むガスは太陽光による化学反応で「硫酸エアロゾル」と呼ばれる一㍈(千分の一㍉)以下の細かい微粒子に変わる。微粒子は大気中に漂い、太陽光を反射するため、地球は寒冷化する。
先史時代の人類は、七万四千年前にインドネシアのトバ・カルデラで発生した巨大噴火で絶滅しそうになった。これは、二百十万年前のイエローストンの噴火を 上回る規模だった。噴火後、北半球の平均気温は一〇度以上低下し、その状態が六年間も続いた。緯度が高い地域では針葉樹林の半分以上が枯れ、熱帯の植物へ も甚大な被害が出た。「急に氷河期になったようなものだ」と高橋教授。
こうした「火山の冬」によって日本の気温が一〇度下がったら、鹿児島県が北海道のような気候になり、国内のほとんどの地域で米作りができなくなる。
■飢えと疫病に襲われ
有史以来、このクラスの巨大噴火は起きていない。それに準じた噴火としては、インドネシアのタンボラ火山の爆発(一 八一五年、噴出物百五十立方㌔)がある。その翌年は世界各地が異常気象に見舞われた。「夏が来なかった」といわれるほど寒冷化し、大凶作に陥った。飢饉で 人々の免疫力が下がったため、コレラや発疹チフスが大流行した。また紀元前一六〇〇年ごろのサントリーニ島噴火はエーゲ海の文明を滅亡させた。
防災技術が発達した現代でも、巨大噴火は防ぎようがなく、対策は難しい。食料を輸入しようと思っても、寒冷化は世 界規模で起こるため、他国も状況は同じ。輸出に回せる食料はない。火砕流から生き残っても地獄が待っているのだ。高橋教授は 「極度の食料難に見舞われた戦後の日本のようになる。だが、寒冷化に備えてジャガイモなど寒さに強い作物の種を備蓄しておけば、自給自足の生活で生き残れ る可能性はある」と語る。
人類を滅亡にも追い込みかねない脅威は、確実に地面の下に存在する。巨大噴火という大災害に私たちは立ち向かうことができるのか。まずは、そのリスクを正しく認識する取り組みが必要になる。
(榊原智康)
大噴火した 火山や噴火口の写真です。
イエローストン
イエローストン
国際宇宙ステーションから撮影した千島列島
チリ、プジェウエ火山
ハワイ・キラウエア火山
桜島
霧島山・新燃岳
以上。
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戸村裕司
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