2010-02-28

南米チリ地震

南米チリで昨日、2月27日午前3時34分(日本時間午後3時34分)、マグニチュード8.8の大地震が発生した。

地震国チリでは1960年5月に発生したM9.5の地震で1655人が死亡、発生した津波が北海道や三陸沿岸を襲い、全国で死者行方不明者が142人に達したほか、ハワイでも死者が出た(東京新聞、朝刊)。


今を遡る50年前、私はその時、北海道厚岸郡浜中村霧多布にいた(アイヌ語で、丸い丘、または丸い島?)。

近海捕鯨会社、日東捕鯨の捕鯨基地に製氷冷凍工場の設計管理技師として出張していた。

マッコウクジラを捕獲して鯨油を作っていた。

肉は食用に鯨油は化粧品や食品に使うなど現場の人に聞いた。

そのための鯨肉の貯蔵庫建設の設計管理が私の仕事であった。

朝、小笠原旅館の女将に海の様子がおかしいから見て欲しいと頼まれ、急いで浜辺に向かった。

沖を見た。

暫くすると沖の方から凄い海鳴りがして、黒い龍のような波が逆巻いて陸地目がけて押し寄せてくるのが目に飛び込んできた。

“津波だ逃げろ!”誰かが大声で叫んだ。

引き潮の海には、貝や、昆布がたくさんあり人々は貝を拾ったり岩に絡み付いた昆布採りに熱中していた。

津波が襲いかかってきた。

数人が逆巻く波にさらわれた。

走って陸地に逃げる子供にも、家の屋根にしがみついた人々までが家ごと海に流されていった。

助けるすべはない!

私は足下に押し寄せてきた津波から必死に逃げて、建築現場に建てた工事用の鉄骨タワーにしがみつき、よじ登り辛うじて難を避け助かった。

目の前に見たあの自然の猛威、牙を剥き出した海の荒々しさに圧倒され、言葉を失った。

岩手県大船渡に、西山さんという、市議会議員がおられた。酒、煙草や日用雑貨品のお店を営んでいた。私はそのお店の二階に仕事で下宿させていただいたことがある。

優しいご家族の仲間に入れていただいた。

霧多布に行く、多分2年前ぐらいだったと記憶している。

霧多布のチリ地震の津波災害を目の当たりに経験して大船渡の入江の地形が心配を大きくした。

三陸海岸、リアス式の風光明媚な海岸は内陸部に深く切り込んでいる。

太平洋の遥か彼方のチリで発生した巨大地震の津波は物凄い破壊力を蓄えて、三陸海岸に被害をもたらした。

後日連絡が取れて西山さんご家族の安全が確認され、ホッと胸を撫で下ろした。

聞けば、いち早く裏山に逃れ、助かった、と、知らされ互いの無事に安堵したが、目の前で海に引き込まれた、生死不明者の報せに悲痛感が漂った。

津波は霧多布の島を分断して、陸地が海峡に変わっていた。幅は100以上あった。

その昔、松前船?の遭難船が海峡になった、かっての陸地の地底から発見され大きなニュースになった。

私、27歳の年の恐怖の体験である!

島の災害派遣部隊、自衛隊と工事は競争する形で突貫工事になった。

捕獲した鯨の生肉の冷凍保管の契約にチリ地震の災害契約事項はなかった。

悪戦苦闘の日々、何とか間に合った。

昨日のチリ巨大地震の被災地のこれから先の、火山国・地震多発国のこれから先が心配でならない!

天災は忘れた頃にやってくる。他人事ではない!

チリの被災者の無事を神に祈るのみ

愛の樹オショチ†



今週の聖句 2/28〜3/6

ヨハネ3:16〜21

神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。

神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである。

彼を信じる者は、さばかれない。信じない者は、すでにさばかれている。神のひとり子の名を信じることをしないからである。

そのさばきというのは、光がこの世にきたのに、人々はそのおこないが悪いために、光よりもやみの方を愛したことである。

悪を行っている者はみな光を憎む。そして、そのおこないが明るみに出されるのを恐れて、光にこようとはしない。

しかし、真理を行っている者は光に来る。その人のおこないの、神にあってなされたということが、明らかにされるためである。

ヨハネ3:31〜36

上から来る者は、すべてのものの上にある。地から出る者は、地に属する者であって、地のことを語る。天から来る者は、すべてのものの上にある。

彼はその見たところ、聞いたところをあかししているが、だれもそのあかしを受けいれない。

しかし、そのあかしを受けいれる者は、神がまことであることを、たしかに認めたのである。

神がおつかわしになったかたは、神の言葉を語る。神は聖霊を限りなく賜うからである。

父は御子を愛して、万物をその手にお与えになった。

御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである」。

2010-02-25

友よ!

病み、痛み、苦しみが如何いかなるものか?苦しんだ者にはよくわかります!

まわりに今、体調不良の兄弟姉妹がいます。

艱難(かんなん)を友と共有しています。

風邪、疲労、腰痛、胆嚢摘出手術、白内障、様々な疾患です。

生き物の宿命です!

ある病院の先生も過労で倒れました。

患者を助ける、命を守る使命から生じる、苛酷な仕事。

ストレスが医師、看護師、医療関係者にものしかかっています。

患者も、医師、看護師、医療関係者も大変です。

現代人は、様々なストレスを受けています。

逃れようのないストレス!

その苦境を如何にして切り抜けるかが?課題です!

そのためにも神の導きは第一に必要です!

真心からの助け合い、励まし合う、本物の愛情が、欠かせないのです。

それから諦めないこと!

自分の未来に光を信じて進む気持ち

昨日、先生と患者の立場から突っ込んだ話をしました。

病むことの苦しみの意味に付いて!包容力のある先生ですから、よく理解してくれました。

皆さん、人に言えない苦しみをたくさん抱えています。

生き物に例外なしです!

人間以外の生き物も苦しみを共有して居るのが現実の姿です!

地球も病んでいます。

植物や虫、他の動物も人間の言葉を話せなくてもそれぞれが、苦しみながら懸命に生きています。

その命に感動します。

今日、南では春一番が吹いたそうです

旧約聖書の雅歌から

  合唱 ー
愛は死のように強く
熱情は陰府(よみ)のように酷(むご)い。
火花を散らして燃える炎。
大水も愛を消すことはできない
洪水もそれを押し流すことはできない。
愛を支配しようと
財宝などを差し出す人があれば
その人は必ずさげすまれる。
(雅歌8:6〜7新共同訳)

を拝読しました!

2度とない人生を有意義に生きるために、あなたの声に耳を傾けています†

愛の樹オショチ†

写真は散歩道の木蓮の蕾です


Photo by OshoChi

2010-02-23

春うらら



今日、半年振りに念願の歯の治療が出来ました!

国分寺の横山歯科医院の横山健二郎先生の治療です。

悪性リンパ腫の抗がん剤治療で、白血球が低下し、血液・腫瘍内科の島田貴先生の指示に従い、歯の治療を控えていましたが、やっと今日を迎えることが出来ました!

それから、もう一つの秘かな念願、中井の礼拝室の壁に掛ける、ステンドグラスを寿美子夫人にお願いしました。

妹さんが、旭川でステンドグラスの工房を開いいます。

題材は、カール・ブロックのキリストと天使の絵画から選びました。

愛の樹のホームページのAinokiCastingに掲載してあります。

その聖画を60センチの円形にして制作を依頼しました。

壁に掛けるので裏に照明器具をつけてもらいます。

聖日礼拝を静かに祈り過ごし再び上から聖霊の力を戴きます。

西欧の大寺院の聖画のステンドグラスは、私たちの小さな教会には不向きです。

身の程に似合う大きさが60センチの円形です。

完成は未定ですが、手掛かりはつかめました。

はじめは、フランスの工房に依頼することも考えていましたが、今日は2つの念願が叶いました!

うららのお知らせです。

何時もの散歩道で小さな菜の花を見つけました。

愛の樹オショチ†

photo by Ochoshi

2010-02-22

神様は人に無理は望まれない

神様は人に無理は望まれない。

オショチも若い頃はかなり利己的な動機から、自己犠牲が愛と錯覚し、無理をしたが、今は静かにしている!

たとえが正確ではないが、カトリックの聖者と呼ばれた人々は他人への献身に没頭した!

もしそのことで、本当に周りの人々を幸せに出来たなら素晴らしい。

しかし彼らが、人知れず、自己犠牲の行為に、深い心の葛藤に、悩み苦しんでいたら?と、感じたことがある。

生きることは辛いこともたくさんある。

オショチも悩みながらも昨日も今日も生きている!

そんな時には自分にも妥協する。

神は我が魂を鋳型にははめ込まない。

「明日は明日自身が思い通りにやるだろう。思い煩いよさようなら!」

今日の感謝の祈り†

愛の樹オショチ†



ジョルジュ・ド・ラトゥール「聖トマス」

2010-02-21

今週の聖句 2/21〜27



シラ書12:1〜18

相手をわきまえよ
善い業をするときには、相手をわきまえよ。
そうすれば、お前の善い行いは感謝される。

信仰深い人に善い業をなせ。
そうすれば報いがある。
たとえ彼から受けなくても、
いと高き方が報いてくださる。

悪事にしがみついている者や、慈悲の心を持たず、施しをしない者には、
幸福はやって来ない。

信仰深い人に施せ。だが、罪人には援助するな。

謙遜な人に善い業をせよ。
しかし、不信仰な者には施すな。
不信仰な者には食べ物を拒み、何も与えるな。さもないと、彼はそれで 力を得て、
お前に立ち向かって来るだろう。
不信仰な者に施すあらゆる善い業は、
二倍の悪となってお前に返って来るだろう。
いと高き方御自身も、罪人を憎み、
不信仰な人にあだを返される。
〔主は、報復の日まで、彼らを監視しておられる。〕

善人には与えよ。しかし、悪人には援助するな。

友と敵について


幸福なときには、真の友を見分けられない。
不幸なときには、だれが敵かはっきりする。

人が幸福なときには、敵はねたみ、
不幸なときには、友でさえ離れていく。
決して敵を信用するな。
彼の悪意は、緑青のように、人をむしばむ。

謙遜な態度をとり、腰を低くしてやって来ても、用心して、彼を警戒せよ。
彼に対するときは、鏡を磨くように自分を磨け。
絶えず磨いていれば、
彼のさびで害を受けることはない。

彼を傍らに立たせるな。さもないと、お前を押しのけて、
お前の地位を奪うだろう。
彼を右側に座らせるな。
さもないと、お前の座をねらうだろう。
そのときになって、わたしの言葉を悟り、
わたしが語った言葉を思い出しても、
後悔するだけだ。

蛇使いが蛇にかまれ、
猛獣使いが獣にかまれたとしても、 だれが同情するだろうか。

罪人に近づき、
その悪にむしばまれる者も同じである。

彼は、お前がうまくいっているときには、
一緒にいるが、
落ちぶれたときには、離れ去ってしまう。
敵は、口先では甘いことを言っても、
心ではお前を穴に陥れようとたくらんでいる。
敵は、目に涙を浮かべても、
折さえあれば 殺そうと、血に飢え渇いている。

災難がお前にふりかかると、
彼はお前の目の前に現れ、
助ける振りをして、お前の足をすくう。
彼は、うなずいたり、もみ手をしたりするが、
裏では陰口をまき散らし、顔つきを変える。

2010-02-19

我が脳はまだ若かりし!

先ほど、おか脳神経外科で岡伸夫先生のMRI脳検査結果が出ました。

「異常無し」でした。

7年前の2003年に撮影したMRIと今日のMRIを左右対称に並べて画面で見ました。

新しく導入された最新鋭のMRI画像は、鮮明に我が脳の細部を写し出していました。

岡伸夫先生から、「脳は、お世辞抜きにして、77歳にしてはし若い!しっかりしている。異常無し。たいしたもんです!」と言われました。

癌が脳に転移したという話をよく耳にしますが、正直、C型肝炎ウィルスの転移もなく、これでまた、安心材料が増えました。

写真はオショチのMRI画像の一部(2010/02/19)

後は、松浦知和先生、島田貴先生の治療方針に従えば、安心です!

詳しいデーターはお二方の先生に渡してのちの話になりますが、とにかく安堵しました。

また、小西眼科の小西隆裕先生、香弥子先生の治療を安心して受けられます。

抗がん剤の副作用も少しずつ収まるでしょう。

皆様にいろいろ、励ましやお祈りを頂きました。

ただ感謝あるのみです!

難関突破の実感が湧きます。

上から眼球、視神経、脳。

最後の安全確認にPET検査がありますが、一昨年2008年7月22日に、総合相模厚生病院で受けた、PET検査の画像と今回予定しているPET検査の画像を比較すれば、悪性リンパ腫の治療効果が判明します。

最後の安全確認です!

神様と皆様へのご恩返しは健康を持続させ、使命を果たすことだと痛感します。

ありがとうございました

以上!感謝を込めてお知らせいたします。

愛の樹オショチ†


左脳が特に発達している


2010-02-18

雪の朝道と今日の診察 2月18日

今朝、神谷町の慈恵医大病院に、3週間ぶりに行きました。

久しぶりに見る綺麗な雪景色でした。

大雪なら病院行きも諦めるところでしたが…

【診察】

島田貴先生の診察の結果、悪性リンパ腫の化学療法は一応終了しました(抗がん剤は去年12月10日、4回目が最後。リツキサンは今年1月14日、6回目で一応終了)。

昨日、松浦知和先生の指示で、明日、おか脳神経外科の岡伸夫先生に頭部のMRIの撮影をお願いしました。

その結果を踏まえて、松浦知和先生、島田貴先生の判断で今後のケア、治療方針が決まります。

MRIを診てから、PET撮影もあります。

今まで受けた悪性リンパ腫の抗がん剤、リツキサンの化学療法もお陰様で目処がつきました。

今後のケア、治療方針は、肝臓の主治医・松浦知和先生、血液腫瘍内科の主治医・島田貴先生お二方の指導で今までどおりに進められます。

以前、松浦知和先生から『完全より、安全な治療を!』と、言われましたが、その通りになりました。

お陰様です!

岡伸夫先生に頭のMRIをお願いした動機は、左目に交通信号機などが重なって見えるので、松浦知和先生にご相談した結果。

念のためにMRIを撮影して確認することになりました。

長いトンネルを抜けた感じです。

美しい雪景色も心に力を与えてくれました。

【血液検査結果】
白血球→1600
赤血球→365
ヘモグロビン→11.4
血小板→66000
GOT→70
GPT→50
γーGPT→28
クレアチニン→1.09
コリンエステラーゼ→2246
アルブミン→3.7
尿酸→8.6
血糖→109
好中球→59.8
好中球数→1.0
でした。

以上。
愛の樹オショチ†


photo by Oshochi


2010-02-16

天路歴程(53)泥に咲く花


この美しい蓮の花は去年、中井町の役場の近くにある蓮池の里で弟子が撮影した写真です!

まだ蓮の花の咲く時期ではありませんが!蓮の花を見ると、お釈迦様の蓮華を思い浮べます。

また、植物学者の故・牧野富太郎博士の残された膨大な記録や、古代蓮の花に惹かれます。

小学校しか出ていない博士の、自然界に向けられた優しい心の目。

少年のような、しなやかな好奇心と探求心に尊敬の念は失せません。

博士の学術的業績は、一先ず脇に置いて、私が感心したのは、若さを保ち続けた旺盛な探求心でした。

好奇心、持続的な探求心、自然界に対する謙虚な心の発露の結果、あのような素晴らしい植物図鑑を完成されたのでしょう。

今後を生きるために見習いたいと真面目に思いました。

そよ風に身を任せて揺れる草花、樹木達をその生態をじっくり観察した、その目は、ファーブル昆虫記の著者、少年ファーブルの少年時代によく似ています。

今日、寒い氷雨の中に芽吹く樹木の新芽に、生命力のたくましさを感じました。

素朴な感じです。

神の腕にのり宙を舞う、たんぽぽたちの春も間近です。風に揺れながら 水分を吸い上げる、その生命力の力強さ!生の営みに感動しました。

生きている実感が湧きました。

愛の樹オショチ†

2010-02-14

今週の聖句 2/14~20

シラ書11:22~34
主の祝福こそ、信仰深い人の受ける報いなのだ。
主は、幸せの花を、速やかに咲かせてくださる。

お前はこう言ってはならない。
「今の自分は何の役に立つのだろう。
今後役に立つとしたら、それは何だろう」と。

また、次のように言ってもならない。
「今の自分は満ち足りている。
今後どんな災害がふりかかるというのか」と。

人は、幸福なときには不幸を忘れ、
不幸なときには、幸福を思い出さない。

死に際して、生前の行状に応じて報いることは、
主にとって、いともたやすいことなのだ。

不幸に遭うと、すべての楽しみを忘れるが、
人の行いの評価は、その最期に明らかになる。

どんな人に対しても死を迎えるまでは、
    その人のことを幸せだと言うな。

人間は、その子供たちによって、
    本当の姿が知られるのだ。

    他人を家に入れるな

だれかれかまわず家に招き入れるな。
悪賢い人間が、多くのたくらみをもって
    うかがっているのだから。

高慢な人間の心は、
    籠の中にいるおとりのうずらのようだ。

密偵のように、お前を陥れようと
    すきをうかがっている。

彼は、善を曲げて悪に変えようとねらっており、
申し分のない行いにさえ、非難を浴びせる。

わずかな火種で、炭は燃え盛る。
罪人は、血を流そうとして、
    はかりごとをめぐらしているのだ。

悪者に気をつけよ。
    悪事をたくらんでいるのだから。
お前が傷つき、いつまでも苦しまないように。

他人を自分の家に同居させてみよ。
    もめごとでお前は頭を悩まし、
身内の者からも疎まれる。

2010-02-13

天路歴程(52)人の顔つき

人の顔つき
心の状態で、人の顔つきは変わる。
うれしい顔にもなれば、悲しい顔にもなる。

晴れやかな顔は、良い心の表れである。
それにしても格言作りは、骨が折れる。
シラ書13:25-26

一昨日久しぶりに美しい顔の持ち主に会いました。

アメリカの地方都市で昨年行われた、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのドキュメント、世界一過酷な審査舞台裏の実録です。

ETV特集選で放映されました。

感動と驚嘆の連続でした。

世界中から集まった並み居る若手ピアニストの中から最終予選に残った12人は、6人に絞り込まれました。

さらにその中から最後の優勝者3人を選考したのですが、3位は該当者なし。

2位が韓国の女性ピアニスト。残る優勝者は2名でした。ひとりは中国の若手ピアニスト。

最後に名前が呼ばれたのが日本の盲目の若手ピアニスト、辻井伸行さんでした。

コンクール参加者を含めて全員総立ちの万雷の拍手の中で、ステージのピアノに右手を置き、見えない観客に向かって深々と頭を下げる彼の姿に深い感動を覚えました。

人のいない舞台の袖壁にも頭を下げていたのでした。

彼は敢えて艱難に挑戦したのです。

彼を支えた家族、ピアニストの先生、マネージャー、通訳。

盲目で英語を一切使えない彼には、言葉、人種、国境。体の障害は、無きに等しいもののようでした。

好きな音楽に全身全霊を打ち込む。その姿に人々は魅了されたのでした。


「神に触れる」

神業に近い彼のピアノ音色は、彼に付き添い音楽の神髄を魂のどん底に植付けたクワルテット室内四重奏、シンフォニオーケストラーの、優しく厳しい音楽家の指導者の先生達でした。

盲目のピアニストと、魂と魂の触れ合いから始まりました。言葉は通じませんが音楽は通じあう!不思議な場面の連続でした。

コンクール参加者一人一人の気持ちがその真剣勝負の厳しさが、ひしひしと伝わって来ます。

私は、思いました。

あらゆる機会を通して神の実体に触れることは、誰にでも可能だと!真剣で純粋でひたむきなら!

たとえば、盲目のピアニストが、指揮者の息遣いに合わせる。

目が見えずとも言葉が話せなくても!驚くべき聴力に助けられて、目は見えずとも、指揮者、オーケストラとのコミュニケーションは不思議にとれた。

ステージの曲毎に人格か変わる。まるで作曲家のように?

美しいハーモニーは協奏者と共有し理解しあい作曲家の意図を豊かに伝えること。

美しいハーモニーは人間性を豊かに育む。神に捧げる讚美だと感動しました。

クワルテット室内四重奏。

室内楽は、音楽は、スポーツではない。

『音楽芸術は聖者によって演奏されなければなりません。』と、言われた室内楽の音楽家の先生の言葉が深く心に響いてきました。

人は神の表現体である!

人間には光と影がつきまといます。自己の内面は他者に正確に投影されます。

時には見たくない自分と向き合う必要もあります。

決断、変化、成功に障害は付き物。

しかし心のもちかたで顔つきは変わります。

預言者シラの言葉の意味は一考の価値があると思うのですが如何でしょうか?

お休みなさい☆彡
愛の樹オショチ†


2010-02-11

天路歴程(51)神への信頼

親愛なる皆様へ

お陰様で2月10日、喜寿を迎えることができました。

皆様から頂いた励まし、温かいメッセージに、深い感動を覚えました。

心に熱い思いが沸き上がりました。

この一年間は、特に厳しい試練の時になりました。

身に降りかかる病、災難続きの体がいつまでも持ち堪えられるのか?皆目見当がつきませんでした。

しかし、神に守護され、お恵みの内に喜寿を無事迎えることができました。ただ感謝あるのみです。

神への信頼
子よ、主に仕えるつもりなら、
自らを試練に向けて備えよ。
心を引き締めて、耐え忍べ。
災難のときにも、取り乱すな。
主に寄りすがり、決して離れるな。
そうすれば、豊かな晩年を送ることになる。
身にふりかかる艱難は、すべて甘受せよ。
たとえ屈辱を受けても、我慢せよ。
金は火で精錬され、
人は屈辱のかまどで陶冶され、
神に受け入れられる。
〔病気のときも貧しいときも、主に依り頼め。〕
主を信頼せよ。そうすれば必ず助けてくださる。
お前の歩む道を一筋にして、主に望みを置け。
シラ書2:1~6

この御言葉に励まされました。

人生には予想外のことがしばしば起きます。

禍(わざわい)も降りかかります。

わたしたちは弱くても、神に信頼して祈り待ち望めば生きる力が与えらるます。

喜寿を感謝して!親愛なる皆様、お一人、お一人の上に神の祝福が豊かに注がれますように†

愛の樹オショチ†合掌


Drawing by Oshochi

2010-02-10

天路歴程(50)ふるさとの山河

私ごとですが、今日2月10日は77歳の誕生日です(戸籍上は3月15日)。

昔はノンビリしていたんですね。

九州の日田の山奥で生まれましたから、万事、時間も緩やかに流れていたのだと思います!

変な前置きですが、私には変わった癖があります。

人間、無くて七癖と聞かされましたが、私の癖は?押入、トイレ、風呂場など、狭い空間に身を置くと、時々何かが閃(ひらめ)くのです!

懐かしい感覚です。

その感覚は、あの磯の香りと潮騒の砂浜で!砂の中から美しい貝殻を見つけた、山育ちの子どものようなわくわくする好奇心に満ちた喜びです。

閃きの贈り物は幼い日の想い出だったり、微かな記憶だったり、たまには、心に響く言葉などです!

Painted by Oshochi 「散文詩 幼天」より


さて、今朝もまた寒さに腹の傷痕が痛み、腹をさすりながら新聞記事に目を通していましたら、作家の立松和平さんの訃報記事が目に飛び込んできました。

本名・横松和夫62歳。宇都宮出身。

彼も、建築家・安藤忠雄のように若いころから世界各地を放浪し、ボクシングやカーラリー、社会活動など多彩な人生を送ったとありました。

先日、何気なくテレビで見たとき、彼の痩せ細った顔が画面に広がりました。

癌ではないのか?と、一瞬疑ったのですが?

「イヤイヤそうじゃない?と、自分のことのように打ち消している自分に気付き苦笑しました。」

私より一回り年下の彼に故郷の懐かしさ、土の匂い、親しみを感じていましたから。

また、彼の著作「遠雷」「道元禅師」あの人→田中正造の伝記「毒−風聞・田中正造」「恩寵の谷」等々に共感を覚えたからかもしれませんが?

昨夜も人間の生涯についてあれこれ考えていました。

脳裏を幼い頃の懐かしさがスッー!と、よぎります。

ふるさとの山河はいつまでも心の中で新鮮な輝きを放つていました!

明日も、そのつぎの明日も、ふるさとの山河を思い出しながら、闘病生活を楽しみ再び生きて行くぞと、あらためて自分に誓いました。

使命感が生きる力を与えてくれるのです。

立松和平さんの霊魂が安らぎの天国にあることを祈ります†
愛の樹オショチ†

2010-02-09

天路歴程(49)一瞬の時間

命あるものは、すべて死してのち生きる!

最近、新聞の訃報記事が目につくようになりました。

60代から70代の死亡された方々の仕事の内容を見ると、責任感、使命感を全うした?あるいは、志半ばで人生の終焉を迎えた!様々な生きざまが感じられてなりません。

誠実に真剣に、与えられた人生にひたむきに立ち向かった姿が目に浮かぶのです。

最近一人考え込んだり、物思いに耽ることがよくあります。

人生の意味、生きることの深さを改めて思います。

私も人並みの年頃になったかなぁー?と、感じますが、満更悪い気持ちではありませんが!同年代の盟友を失った寂しい感じはします。

不思議な気持ちです。

先日、敬愛する先生から頂いた手紙の末尾に書かれていた文章に心動かされました。

太陽系が誕生して48億年、地球上に原始的な生命体が出現して30億年、その時に同時に遺伝子も出来たと思われます。
その時の遺伝子はわれわれの体の中に残っているでしょう。
そう考えると生命は不滅です。
太陽系もあと40億年で消滅するといわれています。長い目で見ると、私たちの生涯は一瞬の時間です。
その時々を有意義に過ごしたいと思っています。

共感しました!!アーメン・ハレルヤ†です†

愛の樹オショチ†

宇宙の宝石 by Ai


2010-02-08

今日の診察 2月8日

2月8日の松浦知和先生の血液検査結果です。

白血球→1800
赤血球→353
血小板→65000
GOT→65
GPT→48
クレアチニン→1.04
尿酸→9.6
以上です。

その他、全身に痒みが出たり、引っ込んだりです。
腹部のオペの傷痕が痛みますが、暖かくなれば消えます。
お陰様で聖日礼拝は司式ができます。
在主平安†
愛の樹オショチ†

2010-02-07

今週の聖句 2/7~13

シラ書11:1~21
軽率な判断をするな

知恵があれば、身分の低い者でも頭角を現し、
高貴な人々と肩を並べることができる。

姿形が美しいからといって、人を褒めそやすな。
また、外見によって人を毛嫌いするな。

蜜蜂は、羽で飛ぶもののうち小さい方だが、
その作る蜜は、最高に甘い。

身に着けている衣服を誇るな。
栄誉を受けるときでも、おごり高ぶるな。
主のなさることは、計り知れず、
その御業は、人々に隠されているからだ。

力を誇る多くの支配者が土下座するはめに陥り、
思いもよらぬ者が王冠をかぶることになった。

多くの権力者がひどい辱めを受け、
高名な者たちが異国の人の手に渡された。

よく調べないうちに、とがめてはならない。
まず、じっくり考え、その後に叱れ。

よく聞かないうちに、答えてはならない。
他人の話に割り込むな。

自分にかかわりのない事で、人と争うな。
ならず者たちの言い争いに加わるな。

多くの事に手を出すな

子よ、あまり多くの事に手を出すな。
何もかもしようとすれば、ひどい目に遭う。
やり遂げようとしても、果たすことはできず、
逃げようとしても、逃げきれるものではない。

苦労し、難儀し、懸命に事を運ぼうとしても、
その人はかえってますます遅れてしまうものだ。

のろまで、助けを必要とし、
何もできず、貧しさにあえいでいる人もいる。
しかし、主は、彼に目を注いで恵みを与え、
惨めな状態から引き上げ、

高めてくださった。
そこで、多くの人々は彼を見て非常に驚いた。

善と悪、生と死、
貧困と富は、主が与えるもの。

〔知恵と悟り、それに律法の知識、
愛と善行の道、これらは、主が与えるもの。
迷いと闇とは、罪人と共に生じ、
悪は、それを誇る者と共にとどまる。〕

主の賜物は、信仰深い人と共にあり、
主の御心は、常に彼らを成功に導いてくださる。

生活を切り詰め、強欲に富を蓄える人もいる。
だが、どんな報いがあると言うのか。

「これで安心だ。
自分の財産で食っていけるぞ」と言っても、
それがいつまで続くのか知るよしもなく、
財産を他人に残して、死んでいく。

契約をしっかり守り、それに心を向け、
自分の務めを果たしながら年老いていけ。

罪人が仕事に成功するのを見て、驚きねたむな。
主を信じて、お前の労働を続けよ。
貧しい人を、たちどころに金持ちにすることは、
主にとって、いともたやすいことなのだ。

2010-02-03

雪道


photo by Oshochi

昨日降った雪が散歩道の小高い丘にまだ残っていました。
今日、松浦知和先生の診察日でした。

先月21日の島田貴先生の血液検査から9日後の1月30日の採血の検査結果が今日出ました。

白血球が1300から1900まで回復していました。
今週、土曜日また採血します。
その検査結果が来週月曜日の午後に判明します。

春の足音が聞こえて来ます。回復の足音のようです(^-^)
愛の樹オショチ†

今日の診察 2月3日

松浦知和先生の診察結果です。

血液検査(1月30日)

白血球→1900
赤血球→359
血小板→67000
GOT→86
GPT→61
クレアチニン→0・96
尿酸→7・7
以上です。

その他
昨日、小西眼科で検査を受けました。レンズ調整で
左0.6
右0.7
でした。幾らか抗がん剤の影響があるかも知れないが、治療が終われば良くなる可能性があると言われました。

その後、岡 伸夫先生(おか脳神経外科)の頚椎の診察を受けました。
PET撮影の話が出ました。
島田貴先生から相模原の以前受けた病院の先生に紹介状を書いて頂きますと伝えました。

倦怠感と肌の痒みは変わりませんが、元気です†

在主†
愛の樹オショチ†

2010-02-02

愛は命の原動力

牧師様。何時もわたしのためにお祈り下さって感謝いたします。
前のブログの獣医さんは、もう亡くなられていたのですね。でも、最後は牧師様の元で 幸せになれましたね。
牧師様の体調はいかがですか?母が今度は抗がん剤治療のため入院となりました。
長く患った方が命を絶とうとなさったのですね。その気持ち、良く解ります。病気が長ければ長いほど、治る見込みがないほどに、こころは荒みます。その方今どうされているのでしょう?ご家族は一緒でしょうか?どんなにか、おもいつめてそうされたのだと、感じます。誰でも一人は寂しいものです。こころの支えになってくれる方がいられるといいのですが・・・。
T先生は もうすっかり元気になられたようですね。
母が心配して行く度に聞いておりました。わたしは、話すのが、苦しいので聞き耳を立てているだけですけど^^;
お元気になられて、安心して居ります。どうぞ、牧師様もご無理なさらないように、ゆっくりと生きて下さいね。
出来る時に出来る事をする。それが、20年死ぬことを考え続けて生き抜いた わたしのやり方です。
M


Mさんメールありがとうございました。
あなたの活きた、苦しい体験談がどれほどつらいものか、しみじみと伝わります。
本物の痛みですから!

体験者でないと、頭の中の理解では、健康的な人にはこの痛みは、無縁なもの、程遠いですね。
言葉にならない痛苦の なかからのアドバイスには説得力があります。
アドバイス感謝します

あの獣医さんは密かに憧れの人がいました。
星空のブランコに乗り☆彡その姿にうっとり!見惚れていたと話してくれました!


人生最後の淡い恋心、彼の命の証だったかもしれないと思います☆彡
天国で一緒にブランコに乗れたら!そんな夢を見ていたのかもしれません。

人生はロマンチストにとり天国え旅立ちの素晴らしいスタートラインですね!


また、苦しい闘病生活の友は、病状は悪くなっていますが、不思議に明るくなってきました。今日、携帯電話に伝言メモがありました。

折り返し電話して話しましたが話題は私の身を案じて頑張ってくださいと逆に励まされてしまいました^ロ^;
でも、危機を一先ず切り抜けた明るさとその様子に安心しました

優しい心のまま人生の終わりを迎えられたら、最高ですね。素直な心で!
ひねくれたら悲劇的なになるかもしれませんから!
日頃の心掛けが大切だとしみじみ考えさせられました。

キリストの御言葉にあります。
「神の国はあなた方のただなかにある」と†
愛は命の原動力です†しかし人々は愛を粗末に扱うのです。悲しい気持ちです
私の闘病生活は振り返って見ると、未だ未熟な自分自身の人間性を戒める、大切な成長の糧になりました。
神様から頂いた無償の愛です†
Mさん、お大事にしてください!またメールしますお休みなさい☆彡

愛の樹オショチ†