シラ書27:1〜15
多くの者たちは、利益を求めて罪を犯し、裕福になろうと躍起になっている者は、
悪いことにも目をつぶる。
石と石との間にくいが打ち込まれるように、
物の売り買いには、不正行為が入り込む。
心から主を畏れ敬わなければ、
その家は、驚くほど急速に落ちぶれていく。
言葉と心の思い
ふるいを揺さぶると滓が残るように、
人間も話をすると欠点が現れてくるものだ。
陶工の器が、かまどの火で吟味されるように、
人間は論議によって試される。
樹木の手入れは、実を見れば明らかなように、
心の思いは話を聞けば分かる。
話を聞かないうちは、人を褒めてはいけない。
言葉こそ人を判断する試金石であるからだ。
真実
正しくあろうと努めるならお前はそうなれるし、
祭服のように足もとまで正しさを身にまとう。
鳥が類を求めて群れて休むように、
真実も、それを行う者たちの所へ戻って来る。
獅子が獲物を待ち伏せるように、
罪も、不正を志す者を待ち伏せる。
愚か者の話
信仰深い人の話には、常に知恵がある。
愚か者は、月の形のように変わる。
良識を欠く者たちとは時を過ごすな。
思慮に富む人たちとは、長くいるようにせよ。
愚か者の無駄口は不快感を与え、
彼らは、罰当たりなことを笑い楽しむ。
みだりに呪う人の話には、身の毛がよだち、
彼らの言い争いには耳を覆いたくなる。
高慢な者たちの争いは流血ざたとなり、
彼らのののしり合いは耳に不快だ。
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