2013-11-20

シラ書

【尊敬に値する者】
どんな被造物が尊敬に値するか。人類だ。
どんな人が尊敬に値するか。主を畏れる人だ。
どんな被造物が尊敬に値しないか。人類だ。
どんな人が尊敬に値しないか。掟を破る者だ。

仲間の間では、権力のある者が尊敬され、
主の前では、主を畏れる者が尊ばれる。
[主を畏れることは、
主に受け入れられることの初め、
強情と高慢は、主に拒まれることの初めである。]
改宗者や外国人や貧しい人、
彼らの誇りは、主を畏れることである。
聡明な貧しい人をさげすむのは、
正しいことではない。
罪ある人をほめたたえるのは、
ふさわしいことではない。
地位の高い人や判事や権力者は、栄誉を受ける。
だが、主を畏れる者は、彼らにまさる者なのだ。
自由市民が知恵ある奴隷に奉仕しても、
分別ある人なら、それをとやかくは言わない。

【謙遜と誇り】
仕事をするとき、理屈をこねるな。
困っているとき、見栄を張るな。
働いて、すべてに満ち足りている人の方が、
パンを得る手だてを持たず、
見栄を張って生きる人にまさる。
子よ、慎み深く、自らに誇りを持ち、
自分を、あるがままに、正しく評価せよ。
自分自身を汚す者を、
だれが正しい人と認めてくれるだろうか。
自分自身を軽んじる者を、 だれが重んじてくれるだろうか。
貧しい人は、その知識によって尊ばれ、
金持ちは、その富によって尊ばれる。
貧しくても尊ばれる人は、富を得れば、
どれほど尊ばれるだろうか。
金持ちでも軽蔑される人は、貧しくなれば、
どれほど軽蔑されるだろうか。

(シラ書10章19-31節)

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