2013-11-27

シラ書

【軽率な判断をするな】
知恵があれば、身分の低い者でも頭角を現し、
高貴な人々と肩を並べることができる。
姿形が美しいからといって、人を褒めそやすな。
また、外見によって人を毛嫌いするな。
蜜蜂は、羽で飛ぶもののうち小さい方だが、
その作る蜜は、最高に甘い。
身につけている衣服を誇るな。
栄誉を受けるときでも、おごり高ぶるな。
主のなさることは、計り知れず、
その御業は、人々に隠されているからだ。
力を誇る多くの支配者が土下座するはめに陥り、
思いもよらぬ者が王冠をかぶることになった。
多くの権力者がひどい辱しめを受け、
高名な者たちが異国の人の手に渡された。
よく調べないうちに、とがめてはならない。
まず、じっくり考え、その後に叱れ。
よく聞かないうちに、答えてはならない。
他人の話に割り込むな。
自分にかかわりのない事で、人と争うな。
ならず者たちの言い争いに加わるな。

【多くの事に手を出すな】子よ、あまり多くの事に手をだすな。
何もかもしようとすれば、ひどい目に遭う。
やり遂げようとしても、果たすことはできず、
逃げようとしても、逃げきれるものではない。
苦労し、難儀し、懸命に事を運ぼうとしても、
その人はかえってますます遅れてしまうものだ。
のろまで、助けを必要とし、
何もできず、貧しさにあえいでいる人もいる。
しかし、主は、彼に目を注いで恵みを与え、
惨めな状態から引き上げ、
高めてくださった。
そこで、多くの人々は彼を見て非常に驚いた。
善と悪、生と死、
貧困と富は、主が与えるもの。
[知恵と悟り、それに律法の知識、
愛と善行の道、これらは、主が与えるもの。
迷いと闇とは、罪人と共に生じ、
悪は、それを誇る者と共にとどまる。]
主の賜物は、信仰深い人と共にあり、
主の御心は、常に彼らを成功に導いてくださる。
生活を切り詰め、強欲に富を蓄える人もいる。
だが、どんな報いがあると言うのか。
「これで安心だ。
自分の財産で食っていけるぞ」と言っても、
それがいつまで続くのか知るよしもなく、
財産を他人に残して、死んでいく。
契約をしっかり守り、それに心を向け、
自分の務めを果たしながら年老いていけ。
罪人が仕事に成功するのを見て、驚きねたむな。
主を信じて、お前の労働を続けよ。
貧しい人を、たちどころに金持ちにすることは、
主にとって、いともたやすいことなのだ。
主の祝福こそ、信仰深い人の受ける報いなのだ。
主は、幸せの花を、速やかに咲かせてくださる。
お前はこう言ってはならない。
「今の自分は何の役に立つのだろう。
今後役に立つとしたら、それは何だろう」と。
また、次のように言ってもならない。
「今の自分は満ち足りている。
今後どんな災害がふりかかるというのか」と。
人は、幸福なときには不幸を忘れ、
不幸なときには、幸福を思い出さない。
死に際して、生前の行状に応じて報いることは、
主にとって、いともたやすいことなのだ。
不幸に遭うと、すべての楽しみを忘れるが、
人の行いの評価は、その最期に明らかになる。
どんな人に対しても死を迎えるまでは、
その人のことを幸せだと言うな。
人間は、その子供たちによって、
本当の姿が知られるのだ。

【他人を家に入れるな】
だれかれかまわず家に招き入れるな。
悪賢い人間が、多くのたくらみをもって
うかがっているのだから。
高慢な人間の心は、
籠の中にいるおとりのうずらのようだ。
密偵のように、お前を陥れようと
すきをうかがっている。
彼は、善を曲げて悪に変えようとねらっており、
申し分のない行いにさえ、非難を浴びせる。
わずかな火種で、炭は燃え盛る。
罪人は、血を流そうとして、
はかりごとをめぐらしているのだ。
悪者に気をつけよ。
悪事をたくらんでいるのだから。
お前が傷つき、いつまでも苦しまないように。
他人を自分の家に同居させてみよ。
もめごとでお前は頭を悩まし、
身内の者からも疎まれる。

(シラ書11章1〜34節)

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