自分の財産を頼みとするな。
「わたしは、何でも思いのままだ」と言うな。
本能と自分の力に引きずられ、
欲望のままに生きてはいけない。
「だれもわたしを支配できない」と言うな。
主は必ずお前に復讐なさるだろう。
「罪を犯したが、何も起こらなかった」と言うな。
主は忍耐しておられるのだ。
どうせ罪は贖われるのだからといい気になって、
罪に罪を重ねてはならない。
「主の憐れみは豊かだから、
数多くのわたしの罪は赦される」と言うな。
主は、憐れみだけでなく、怒りをも持ち、
その激しい怒りは罪人たちの上に下る。
速やかに主のもとに立ち帰れ。
一日、もう一日と、引き延ばしてはいけない。
主の怒りが、突然やって来て、
裁きの時に、お前を滅ぼしてしまうからだ。
人を惑わす財産を頼みとするな。
いざというとき、何の役にも立たない。
誠実と自制
風向きを考えずにもみ殻をふるい分けるな。
どんな道でも歩いてよいというわけではない。
それは、二枚舌の罪人がすることだ。
自分の見解には確信を抱き、
発言には一貫性を持たせよ。
人の言葉には、速やかに耳を傾け、
答えるときは、ゆっくり時間をかけよ。
はっきりした見解があれば、隣人に答えよ。
さもなければ、口に手を当てて何も言うな。
名誉、不名誉も言葉しだい、
舌は身を滅ぼすもととなる。
陰口をたたく者と呼ばれるな。
舌で人を陥れるな。
盗人には辱めが、
二枚舌の者には激しい非難が浴びせられる。
大事にも小事にも細心の注意を払え。
シラ書5:1〜15
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