2009-05-13

嬉しい誤算 その1

昨日、血液内科の主治医・島田貴先生にお聞きして病友KSさん(59歳・男性)のお見舞いが出来ました。

手土産は、あんパンです。

彼の好物ですから。

緊急入院した、3月末、彼のベットの隣に入り、親しく、いろいろなお話が出来ました。

忘れ難い病友です。

あの辛い白血病の治療に黙々と耐えておられる姿に打たれました。

一度、白血球をすべて取り除き、悪い物(癌)を抜いてから、新しい白血球をまた体内に送り込む、この治療を4回繰り返す、と聞きました。

ベットをビニールシートで被せ、マスクをした姿を見ました。

言葉に表現仕切れない痛みが続き、時折見せる、表情から苦しみが伝わって来るのでした。

端正な顔立ちの紳士。

もし、突然の病に体が侵されなければ、颯爽と仕事に励まれて、社会人として、また、ご家庭でも、幸せに暮らして当然だと、わたしは考えたりしていました!

ある日、予期せぬ事故や病、さまざまな災難に人間は襲われます。

決して他人ごとではありません!

明日は我が身に起きて何の不思議もありません。

彼がある時、呟(つぶや)きました。
6月が越せたら生きられます!駄目かも知れませんが?

しかし最後の最後まで諦めないで、頑張ります!
昨日、恐る恐る彼のベットを覗いた時、意外な姿を見せてくれました。

事前にわたしの見舞いを、主治医の島田貴先生から聞かれていたせいかも知れませんが?

久しぶりに暖かい笑顔で迎えてくれました。

窓から差し込む初夏の光が柔らかく彼のベットを包みこんで、癒しの気配と希望を感じさせてくれました。
4月14日でしたか?
術後のわたしの身を案じて下さり、奥さんが、8階の血液内科の入院病棟から、5階の泌尿器科の病棟までお見舞いに来て下さいました。

57羽の折鶴のお方!
KSさんご家族!

痛みを分かち合う、病友に励まされ 追い込まれた苦しみの中で心が救われる思いでした。


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