真実を求めてさ迷う人間!世界中の文豪の力作は、愛・神・罪などが主題の下敷にありました。
真実の追求を人間の精神生活の中心に見据えて書いた、ドストエフスキー、スタンダール、ダンテ、ゲーテ、モーパッサンの『脂肪の塊』など。
若い頃夢中になり読み耽ったものでした。
深い感動に浸りました。
文豪の筆にかかると何気ない会話、少しの仕草、自然との対話などが、活き活きして、言葉が個性を持ち、生き物になる不思議な力に圧倒されました。
私は建築家の道を選びましたが、心の奥底では納得していませんでした。
作品を産み出す力量は、当たり前ですが、何か不純なものが絡みこんでいると、不審が拭えませんでした!
特に形だけの設計コンペには、人脈、コネ、政治、 打算など!が絡みこんでいました。
国連ビルの本当の設計者はブラジル人のオースカ・ニーマイヤーだと聞きました(ブラジルの首都ブラジリアの都市計画を手掛けた建築家)。
ですが、師匠の建築家、フランスの巨匠と言われた、ル・コルビュジエの手に落ちました。
ル・コルビュジエに弟子入りした日本人の建築家もいました。
表面だけではその人物を本当に知ることは不可能に近いのかも知れませんが。
私は建築家の仕事を離れましたが、私より若く確な建築家の出現に安心感を抱きました。
独学で建築界に踊り出た建築家の安藤忠雄です。
彼は若い頃、ヒッピー族になり、体一つで、外国に渡り、ボクサーもやり、リングに上がった実戦家です。
心の遍歴の中から何か宇宙の命に触れて、独学で難関を突破したと聞きました。
建築物は設計者が個性を発揮出きる戦場です。
深く考え慎重に、精密に計算されて、産みだされる作品ですが、彼の作品には何か、あのカリスマ的天才建築家スペインのアントニオ・ガウディーを彷彿させるものを感じます。
作品はいたってシンプルです。
コンクリートの肌あいを活かし、アントニオ・ガウディーとは対象的ですが?何か触れ合うものがあります!
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